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「山村牛乳」の究極のプリンを食べてプリンになった話【三重県】

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創業大正8年というどんだけ歴史長いねんと突っ込みを入れたくなる。地元伊勢の人々に愛され続け牛から搾り取ったミルクは格別なものだと地元三重県民である私はよく理解している。三重県ではその他大内山牛乳といった競合が君臨しているが、プリンに関しては山村乳牛に軍配が上がるであろう。今日はただのプリンに1000字の感想を述べようと思います。

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【公式ホームページより】

 

お店での運命の出会い

あれは暑い夏のスーパーでの出来事であった。陳列棚に規則正しく並んだプリンに私は偶然遭遇する。これまでプッチンプリン信者であった私だが、その光沢を放つプリンに何故か引き寄せられた。理由は分からない。プリンを食べるのに理由はいらない。だが理由を一応推測しておくと、30%引きのシールが貼られていたからであろう。無論、添付写真にはその跡形もない。とにかく美味しそうだった。この言葉で前置きを締めくくることとする。

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大急ぎで家に持ち帰り、私はクーラーの効いた部屋でプリント改めて対面した。彼は優しく私を見つめている気がした。なんじゃこのかわいいイラスト!とにかく早くツルンとしたあの感覚を口内に響き渡らせたかった。もう我慢ができない。

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 山村乳牛最後の悪あがき

高級感を醸し出している金色のマントを優しく剥がし、ついにプリンとご対面。がしかし、そう甘くはなかった。トロトロのプリン食わさんとばかに、あたかも「お前なんかに食わしてたまるか」と懐かしの紙蓋が私の至福の一時を妨害してきたのである。許さんと一瞬遺憾の心境に達したが、ここは大人の対応をしてやろうと考えた私は彼との格闘を決意する。

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ひと昔前の世代ならば学校給食で牛乳瓶が常理であっただろう。しかし、我々若年層には紙パックが広く深く浸透しているのである。あんやこんやと格闘するも一向に開くことがない蓋。食べたくても食べられないジレンマが私の胃袋をさらに刺激する。人とは不思議なもので、空腹時には冷静な判断ができなくなるのである。私は一度お菓子を口に運んだ後に再度格闘した。すると、蓋は「もうそろそろ食わしたるわ」と私にテレパシーを送り、私の爪の一端を犠牲にその硬い口を広げたのである。辺りには甘い香りが漂い、思わず発狂したくなる自分。そしてプリン如きに振り回される私の脆弱な心からか、ふと私の心境には「不味かったら二度と買わない」という皮肉ぶったセリフが湧き上がってきたのである。

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勝敗はいかに

人類兵器スプーンを強く握りしめ私は崩れ落ちそうな実を掬いあげる。さて、いざ実食と行こうか。辺りに緊張の渦が立ち込む。テュルンという喉ざわり。舌の上で転がしてやる。私の負けだ。もう好きなようにしてくれ。牛乳と卵の絶妙なバランス。これは黄金比を上回る比率だ。甘すぎず、無味無臭といった感じでもなく、完璧だ。この完全なる壁を誰が壊すことが出るだろうか。いや誰も壊すことはできない。「勝負あり」という電気信号がシナプスを駆け巡る時には既にプリンは空になっていた。

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1255字。読んでいただきありがとうございました。

ああ、暇だ。

yamamuramilk.co.jp

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